父子/母子バージョンで→ 今すぐご注文なら こちら ←▼ 父子/母子バージョンで読む ▼
(文字の
色塗箇所がオーダー情報に変わります。完成品にページ数表記はありません。)
「ママ…」
「そうだ! かみさまに おてがみをかこう!」
「ねがいごと かなえてくれるかなぁ。」
「かみさま…」
「ママを、
ぼくのママにしてください…」
だれかが いいました。あかちゃんは
ママをえらんで うまれてくるんだよって。
どこかで あかちゃんは
ママのことを みていて、
うまれるまえから きもちが つながっていて…
このものがたりは
そんなあかちゃんが うまれるまでの こころのたび、
れんくんの こころのたびの おはなしです。
「ママ…」
さっきまで かがやいていた ほしは きえて、
くらやみのなか れんくんは
ひとりぼっちのような きもちになりました。
おもいだすのは ママのこと…
「そうだ! ママだったら、
きっとこんなことで あきらめないもん!」
そうおもったら
ふしぎと ゆうきが わいてきました。
まえむきに がんばる ママのすがた…
おもいだすと なんだか つよくなれる きがしました。
「さかみちは ママもつかれる?」
「ふみだすのが こわいときもある?」
「ぼくにも できるかな?
ママのこどもに なれるかな?」
はなしかけては、またひとつ
のりこえていくのでした。
「ねぇ ママ、
ぼくがうまれたら いっぱいあそぼうね。
ママのしってること
いっぱい おしえてね。
ぼくも いっぱい おしえてあげるね。」
「さいしょは いろんなこと うまくできなくて
ないちゃうことも あるとおもうけど。」
「でも ぼく、
いっしょうけんめい がんばるよ。」
「おおきくなったら
ママといっしょに およげるかな。」
「ママと おそろいの
かわいいふくも きてみたいな。
ママとしたいこと いっぱいで
すごく たのしみ。」
「だから…、だから ぼく がんばるよ。
ママのこどもに なれるように。
だいすきなママに あえるように。
もうすこし… もうすこしだよ…」
こうしてついに れんくんは
ママのところまで たどりついたのです。
そう、かみさまのところよりも ずっととおい、
ママのところまで。
たったひとりで、
ママを だいすきな きもちを
いっぱいかいた そのてがみをもって。
2016ねん11がつ29にち
「ねぇ ママ、
このひのこと おぼえてる?」
「ほんとうに うれしかったんだよ!」
「だいすき ママ…」
たいせつな ぼくのママへ
ママのこども れんより
大切な人へ
この絵本を手にしたあなたと
あなたの大切な人との間に、
あたたかい愛情が育まれますように…